竹上市長に岡田久春作品「オペラ座」寄贈

令和7年4月4日、竹上市長に岡田久春作品「オペラ座」を寄贈されました。

岡田久春先生は、昭和34年から昭和56年まで松阪高等学校において美術教師および美術部顧問を務め、美術教育の指導に尽力されました。ご高齢となられた先生は、500点におよぶ自身の作品を希望する施設に寄贈し、役立ててほしいとの想いから、2015年に「岡田久春先生の作品の寄贈をお手伝いする会」が発足しました。

この会は、かつての松阪高等学校美術部の卒業生を中心に構成され、寄贈活動を進めてきました。これまでに、津の安濃津ロマン「岡田久春ミュージアム」、志摩のシルバーケア豊壽園「岡田久春ミュージアム」、伊勢赤十字病院「岡田久春アートホール」などに寄贈を行ってきました。

一方で、松阪市内の施設にもぜひ寄贈したいとの強い想いがあり、文化課と折衝を重ねてきました。ちょうど2025年にクラギ文化ホールの改修が完了するという朗報に接し、会としてもぜひ同ホールに展示していただきたいという意見で一致しました。

展示する作品については、大きさやテーマを考慮した結果、1875年に建設され、今年で150年目を迎える「オペラ座」を選定しました。この作品は、岡田先生が1972年に美術教育調査団の一員としてフランスを訪れた際にスケッチされたものです。

寄贈当日は、岡田先生が体調不良のため出席できず、長男の広樹氏(南窓会員)が竹上市長に作品目録を手渡しました。式典には、会の顧問である田川敏夫、山本恭二、会長の小林秀則、事務局長の岡田佳明、理事の西口真理、森島昌行の7名が出席しました。今後も、松阪市内で寄贈を希望する施設があれば、ぜひご連絡いただきたいと考えています。

【執筆】
「岡田久春先生の作品の寄贈をお手伝いする会」
会長 小林秀則

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