会長挨拶
南窓会会員の皆様におかれましては、益々ご健勝のことと、お慶び申し上げます。本校は明治43年(1910年)飯南女学校として発足し、100余年となる歴史と伝統のある学校です。
現在卒業生は32000人を超え、多くの仲間が日本全国あるいは海外にて活躍されており、大変嬉しく誇りに思います。その同窓会である南窓会は昭和27年に発足し、その名称は「松阪の南に位置し、窓に明るい日を浴びて勉学に励んだ日々を思い」名付けられたとのことです。
2010年に創立100周年を迎えた際には会員の皆様から絶大なご協力をいただき、新校門の建設・校旗・緞帳・校訓碑を寄贈いたしました。ありがとうございました。また2011年には木の花同窓会・松中同窓会を正式会員として迎え入れました。2016年には南窓会関西支部の発足、2023年には南窓会関東支部が発足し、同窓会の活動も、大きく広がりました。
毎年8月に開催される南窓会総会には全国各地から会員が多数参加していただいており、母校の話題に花を咲かせ、在校当時の思い出を語り合い大いに盛り上げていただいております。南窓会だよりの紙面の刷新は2年に1回としておりますが、今後はWEBサイトおよびSNSの活用により、会員の皆様に有益な情報の提供と会員の交流を深めてまいりたいと思います。
今後も皆様と共に南窓会活動をさらに発展・充実させていきたいと願う所存でございますので、更なるご理解、ご協力をお願い申し上げます。
南窓会会長 北 勇人
学校長挨拶
南窓会の皆様には、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。また、平素から本校の教育活動に温かいご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。私は令和6年4月1日に着任しました。松阪高等学校発展のために精一杯努力する覚悟でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、松阪高等学校とは深い縁を感じています。平成24~26年度の3年間、通信制課程の教頭をしておりました。ちょうどその時、野球部が夏の甲子園初出場という快挙を成し遂げ、裏方として記念品の整理等をしていました。その時に強く思いましたのは、南窓会の皆様の絆の強さ、愛校心の強さです。あれから12年、干支が一回りしました。現在の松高生は、小学校に入学する前で記憶は薄いかもしれませんが、家族や地域の方々から話は聞いていることでしょう。「自主自律」の校訓のもと、高い次元の文武両道に邁進し、清新はつらつたる素晴らしい校風のもと、歴史と伝統のある松阪高等学校に集うよろこびを感じていることと思います。
また、南窓会前会長の小林秀則さんが久居高の校長であったとき、私は3年間ご一緒させていただきました。小林さんが松高の校長になられてからも、何度もお会いする機会があり、その度に松高に対する強い愛情を感じました。森山隆弘前校長をはじめ南窓会の方々からは、松高のさらなる発展を託され、松高の校長としての責任の重大さを感じています。
現在の松阪高等学校は、文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の3期目の指定4年目を迎えています。国際舞台で活躍する科学技術系人材の育成を目指した研究を進めるなど、次の時代を見据えた特色ある教育活動に取り組んでいるところです。4月の入学式では新入生に、2つの「そうぞう」力を高めてほしいことを伝えました。心に思い描く、想像力と、新しいものをつくり出す、創造力です。多くの仕事が人工知能にとって代わられつつある現代、人間だからこそできる「想像」と「創造」は益々重要となっています。本を読み、他人の人生を追体験するなどして想像力を高めるとともに、松高SSHをはじめとする探究活動に積極的に取り組み創造力を高めるよう伝えました。
変化の激しいこれからの社会において、本校で学ぶ生徒たちが、それぞれの可能性を伸ばし、逞しく生き抜き、リーダーとして成長できるよう、教職員一同全力で取り組んでまいります。南窓会の皆様には、本校の教育振興のため、変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。
学校長 井ノ口 誠充